そして物語はつづく　～住み継ぎたいわが家が、もっと好きになるリフォーム～

物語の入り口は玄関から。O様、そして当社デザイナーのこだわりがいっぱい詰まっています。耐震補強をみっちりと施しつつもデザインとしてはそれを感じさせない仕上がりを。築79年の風合いがにじみ出る趣をさらに増すために、玄関だけでなく廊下・各和室には豪奢な素材をたっぷりと使用しています。

廊下、和室の天井には’杉無垢源平’を使用。耐震工事後も元々の立派な風合いを醸すのに一役かっていますね。廊下の床材は欅（ケヤキ）の無垢材。もともと無垢材をふんだんにお使いのお宅でしたので施工後も雰囲気をそのままに、お施主さまのこだわりにしっかりお応えさせていただきました。柱も無垢の桧（ヒノキ）を使用し、細部まで贅を尽くした仕上がりでまとめています。

これらの無垢材はとっても高価（相場価格の数十倍する素材も・・・）なのですが、その分安心できる施工技術が必要になります。今回は元々の材料をそのまま活かした箇所も多くあり、よく用いられるいわゆる「プレカット品（木材をあらかじめ工場で加工している）」を組み付けるのとは比べ物にならないほどの施工管理力・大工作業の技術が必要となるのです。もちろん、こうした高級素材に手垢をつけることなどないよう手袋をつけて作業するなどの、心配りも忘れない大工たちなのでした・・・

LDKで重視したのは暖かさ、使いやすさ、収納、動きやすさ、そしてもちろん丈夫さも。タカラ製のレミューを採用したキッチンをはじめとして、ショールームでたくさん試行錯誤を繰り返しました。O様にはたくさんお考えいただいて大変なご様子でしたが、おかげさまで一緒に、ご希望に沿う空間を築くことができました。

浴室リフォームも古民家の悩み「寒さ」の解決を念頭に「パーフェクト保温」を謳うタカラの’プレデンシア’を採用。お湯が冷めにくいという効果を発揮するこの浴槽にはO様も「追い焚きがいらない！」と感動の声。従来の浴室面積は変形一坪でしたが、リフォーム後は1.25坪に拡充。こんなときもぴったりサイズがみつかるというのは、タカラならではの強みですね。